子育てお役立ち情報
認可無認可保育園 2024年令和6年度版
保活 はじめに
産後の体も落ち着き、子どもとの生活に慣れる頃になると、気になるのが「保育園問題」
保活とは良く聞くけど、どうしたらいいの??
そんな、初めての保活に必要な知識をまとめていきます。
保活とは
保活とは、子どもを保育園に入れるための活動のことです。待機児童と言葉をご存知でしょうか?待機児童とは、保育園に入りたくても定員オーバーなどの理由から入園できない児童のことを言います。
この待機児童が令和2年4月時点で、12,439人となり、前年に比べ4,333人減少し、令和3年4月時点で5,634人となり、8割の市町村で待機児童の解消が実現しました。令和4年4月時点では2,944人となりました。そして令和5年4月には2,680人となり、どんどん問題が解決されてきていると言えます。 この大幅な待機児童の減少は、保育の受け皿拡大と同時に新型コロナウィルス感染症を背景とした利用控えも考えられる。
国の政策により保育園の数は大幅にのび、現状では待機児童も徐々に少なくなっているという状況です。
しかし、保育園も細分化され、認可保育園や認可外保育園、認定こども園など様々な保育園ができるようになりました。希望の保育園に入れなかったり、選択肢が多すぎてどのような保育園を選んだらいいか難しくなったり、新しい「保活」の悩みも増えているようです。まずは、基礎の保育園の種類から確認しましょう。
認可保育園とは
国の定めた設置基準を満たしている保育園のことを認可保育園といいます。
設置基準では保育士資格保有者の数や、保育者に対する子どもの人数、施設の設備や子ども1人あたりに対する広さなどが決められています。
保育士の数
国が定める保育士の配置基準
子ども1人あたりの面積
0~1歳児:乳幼児の面積1.65m2 ほふく室3.3m2
2歳児以上:1.98m2 園庭3.3m2 など
設備
災建物自体の耐震・防火性や、災害時の避難経路(非常用滑り台など)、消化用具などの基準が設けられています。
認可外保育園(無認可保育園)
認可外保育園は国の定めた基準を満たしていない保育園です。そう聞くと不安を感じる方もいらっしゃいますが、無認可だからといって質が悪いわけではありません。
無認可の保育園には「認可外保育施設指導監督基準」というものが設けられており、1年に1度、立ち入りの調査があります。指導監督基準の例を少しあげると、防災訓練が1ヶ月に1度しっかり行われているか、スタッフは保育に関する資格を持っているかや資格を持っているスタッフの人数。研修のマニュアルの確認や、その研修がちゃんと行われているかのチェックなどがあります。
認可保育園と認可外保育園の保育料の違い
認可保育園
認可保育園は国や自治体から運営費などの補助を受けているため、認可外保育園より保育料が安くなる傾向があります。また幼児教育保育の無償化により3~5歳までの保育料が無料になりました。
認可外保育園
認可外保育円では、保育内容(カリキュラム)を自由に設定できます。そのため、英語に力を入れている保育園や、スポーツに力を入れている保育園など様々なサービスを受けることができます。それに伴い、料金も様々です。
認可外保育円も幼児教育保育の無償化の対象です。しかし全てが無料になるのではなく、3~5歳までは3.7万円までは無償になり、0~2歳までは住民税非課税世帯を対象に月4.2万円までが無償になります。
認可保育園と認可外保育園の違いをまとめた表
認定こども園
認定こども園とは、国の認可を受けた保育施設です。保育園の所管省庁は厚生労働省です。幼稚園の所管省庁は文部科学省です。しかし、保育園を利用する保護者の急激な増加と、未就学児への柔軟で早急な保育・教育への対応のために、この2つの省庁が手を合わせ一緒に取り組んでいる施設が「認定こども園」です。最近では子ども家庭庁の管轄になっています。
そのため「認定こども園」の特徴は以下のようになります。
教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設です。以下の機能を備え、認定基準を満たす施設は、都道府県等から認定を受けることが出来ます。
内閣府認定こども園概要より
つまり、認定こども園という特別な施設や決まりがあるのではなく、認可の保育園・幼稚園で、この両方の役割を兼ね備え、地域の子育てに貢献する活動をすると、「認定こども園ですよ」という名称をもらえるというニュアンスです。特徴は下記の図のようになります。
認定こども園の種類
認定こども園には4つの種類があり・幼保連携型
・幼稚園型
・保育所型
・地方裁量型
がありそれぞれ下記のような特徴があります。
・幼保連携型
幼稚園的機能と保育所的機能の両方の機能をあわせ持つ単一の施設として、認定こども園としての機能を果たすタイプ。
・幼稚園型
認可幼稚園が、保育が必要な子どものための保育時間を確保するなど、保育所的な機能を備えて認定こども園としての機能を果たすタイプ・保育所型
認可保育所が、保育が必要な子ども以外の子どもも受け入れるなど、幼稚園的な機能を備えることで認定こども園としての機能を果たすタイプ
・地域裁量型
幼稚園・保育所いずれの認可もない地域の教育・保育施設が、認定こども園として必要な機能を果たすタイプとなっています。
メリット・デメリットは保育園によって様々です。ご自身のライフスタイルにあった保育園を選んでいきましょう。
次は、保育園入園に必要な「点数」についてお伝えいたします。