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子育て 年齢別特徴 <2歳頃>

どうして教えてくれなかったの?発達過程<2歳児頃>

子ども 写真


「発達過程」という言葉をご存知ですか?子供の身体と心が、どのように育つのかを、大まかに示したものです。保育士などの資格取得の際には必ず勉強する科目です。
それでも、雑誌や育児所で見ることはなかなかありません。私たちが、保護者を対象としたイベントやシッター研修などで利用すると「こんなのあったんだ。もっと早く教えて欲しかった」と多くの方に言われます。子供の成長は十人十色。もちろん、この通りには行きませんが、大まかな流れを把握することで、子育てに対する不安の解消、親の心のゆとりにつながります。是非「発達過程」を学び、子育てを楽しく、笑顔で過ごしましょう。


今回は2歳児頃の発達についてお伝えします。
 

【基本的な運動機能】


この時期の子供は、歩く、走る、跳ぶなどの運動機能が成長します。また、自分の体を思うように動かすことが出来る事に喜びを覚え、さらなる運動能力を発達させます。例えば、ただ走るだけではなく、ボール遊びが出来るようになり、何かトンネルのようなものをくぐれるようになり、様々な姿勢を取りながら遊び、能力を発達させます。それと、同時に、行動範囲を広げ、また人や物との関わりも広げていきます。
また、指先の機能も発達します。ちぎる、破く、春、なぐり描きなどが出来るようになり、それと同時に、したいことに集中することが、徐々に出来るようになります。
このような機能の発達に伴い、自分で出来ることが増えると、「自分でしたい」という欲求が増えます。食事や、衣服の着替え、排泄などを自分でしたいと思い、親がすると機嫌を損ねてしまうこともあります。時間が許すのであれば、側で補助をしながら見守ることで、身体能力と、意欲の両方を高めることができます。


【言葉を使うことの喜び】


2歳の終わり頃には、自分のしたいこと、して欲しいことを言葉で表出するようになります。また、遊具などを実物に見立てたり、「...のつもり」になって「...のふり」を楽しみ、ままごとなどの簡単なごっこ遊びをするようになります。このように、イメージを膨らませることで象徴機能が発達し、より盛んに言葉を使うようになります。また友達との言葉のキャッチボールにより、イメージが行き交うことを楽しみ、急激に語彙が増える時期でもあります。


【自己主張】


運動能力と、自分でしたいという意思の発達、また語彙の増加により、意思や欲求を言葉で表すようになります。つまり自我が育ちます。そして、自己主張も多くなります。思い通りにいかないと、泣いたり、かんしゃくを起こしてしまう場面も現れてきます。
個人差や、状況次第ではありますが、このような自我の育ちを大人が積極的に受け止めることにより、子供は自分への自信を持つようになります。また、それと同時に、自分の行動全てが受け入れられる訳ではないことに、徐々に気づいていきます。
子どもは、自分の事を信じ見守ってくれる大人の存在により、時間をかけながら、自分の感情を鎮め気持ちを立て直していきます。


どうでしたか?なんとなく知っている、イメージは出来る方でも、はっきりとテキストになっているのを見て安心した、や確信できた方もいるのではないでしょうか?
次回は3歳頃の成長についてお伝えします。
「専門知識」である「発達過程」を学び、子育てを安全に健やかに、そして心に余裕を持って楽しみましょう。

 
 


 
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