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子育て 年齢別特徴 <1歳3ヶ月~2歳児頃>

どうして教えてくれなかったの?発達過程<1歳3ヶ月頃〜2歳児頃>

 
子供の写真


「発達過程」という言葉をご存知ですか?子供の身体と心が、どのように育つのかを、大まかに示したものです。保育士などの資格取得の際には必ず勉強する科目です。
それでも、雑誌や育児所で見ることはなかなかありません。私たちが、保護者を対象としたイベントやシッター研修などで利用すると「こんなのあったんだ。もっと早く教えて欲しかった」と多くの方に言われます。子供の成長は十人十色。もちろん、この通りには行きませんが、大まかな流れを把握することで、子育てに対する不安の解消、親の心のゆとりにつながります。是非「発達過程」を学び、子育てを楽しく、笑顔で過ごしましょう。


今回は1歳3ヶ月頃〜2歳児頃までの発達についてお伝えします。
 

【行動範囲の拡大】


この時期の子どもは、歩行を開始します。歩けるようになることは子どもにとって、とても嬉しいことです。子どもは一歩一歩踏み出しながら、自分の行動範囲を広げ、自ら今まで知らない環境に興味を持ち、向かい、関わろうとします。このように歩行が始まることにより、より周りの環境に対して、積極的に関わろうとします。また、自分の意思で自分の体を動かすことの出来るようになると、「自分でしたい!」という、欲求が強くなります。

一人歩きを繰り返すと、脚力やバランス力が身に付きます。そして、歩くことが安定すると、自由に手を使えるようになり、その機能も発達します。具体的には、指先を使いながら、摘んだり、拾ったり、引っ張ったりが出来るようになります。さらに発達すると、絵本をめくったり、クレヨンでなぐり描くをするようになります。この際、保育者は、絵本や紙やクレヨンを渡すなど、様々な物を子どもに渡します。そういった物に、さらに子どもは好奇心を持ち、もっと遊びたいと、遊びへの意欲が培われます。
 

【象徴機能と言葉の習得】


この時期の子どもは、一語文をいうようになります。また、それでも言い表せないものは、指をさしたり、身振りなどにより、親しい大人に伝えようとします。この指差しや、身振りなどの「子供が伝えたい事」を保護者が口にだし言ってあげることにより「マンマ・欲しい」などの二語文を覚えます。また、子どもは体を使って遊びながら、様々なイメージを膨らませます。そして、そのイメージを遊具などで見立てて遊ぶようになります。
このように実際に、目の前にない場面や物事を頭の中でイメージして、遊具などで見立てるという機能のことを、象徴機能といいます。この象徴機能は言葉を習得していくことに、重要な関わりがあります。見立てて遊んでいる時は、イメージを膨らましてあげることを意識しながら遊びましょう。

 

【周囲の人への興味・関心】


この時期には、友達や周囲の人への興味や関心が高まります。近くで他の子どもが玩具で遊んでいたり、大人と楽しそうにやり取りをしていたりすると、近づいて行こうとします。
また、他の子どものしぐさや行動を真似たり、同じ玩具を欲しがったりします。特に、日常的に接している子ども同士では、同じことをして楽しむ関わりや、追いかけっこをする姿などが見られます。しかし問題も起こります。玩具の取り合いをしたり、相手に対し拒否したり、簡単な言葉で不満を訴えたりすることあります。
しかしこのような経験の中で、大人との関わりとは異なる子ども同士の関わりが育まれていきます。おもちゃの取り合いをしてしまいますが、子ども達は解決方法を知りません。大人が真ん中に立ち、解決してあげましょう。



どうでしたか?なんとなく知っている、イメージは出来る方でも、はっきりとテキストになっているのを見て安心した、や確信できた方もいるのではないでしょうか?
次回は2歳頃の成長についてお伝えします。
「専門知識」である「発達過程」を学び、子育てを安全に健やかに、そして心に余裕を持って楽しみましょう。



 
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