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不妊治療の種類とはじめ方

不妊治療の種類とはじめかた

 
不妊治療の種類とはじめ方
 

結婚出産の年齢が上がってきている現代女性。不妊治療は昔よりもっと身近に一般的になってきています。妊活や不妊治療と言いますが、一体どんな種類があるの?どうやって始めるの?費用は?気になることはたくさんありますよね。ここではそんなお悩みにお答えします。不妊治療の大まかな方法・費用などをイメージし、スムーズな妊活を行いましょう。(2022年4月から保険適用になり、費用はグッと安くなりました。)

<目次>

不妊治療の初めに
不妊治療 話あいリスト
不妊治療の種類と費用
不妊治療ズバリ痛い?
不妊治療 辛かったこと

 
不妊治療のはじめに アイコン

不妊治療の初めに

不妊治療を始めるにあたって、まず一番大切なことは何でしょうか?それは、パートナーと方向性の確認としっかりと話し合うことです。「子供が欲しい」と思っているのか、それは「どの程度」思っているのか。そして、「どこまでするのか」。不妊治療は比較的簡単なものから試し、徐々にステップアップさせることができます。ステップアップさせていくにつれ「時間・体力・精神力・費用」も多くかかってきます。これは、パートナーと気持ちのずれがあると、なかなか進みませんし思わぬところで落とし穴が出てきます。そのためにも、しっかりとパートナーと話あいましょう。
 
パートナーとの話し合いリスト

不妊治療 話あいリスト

それでは、話し合うにはどのような要点について話あえばいいでしょうか?簡単に順番・リストを作ってみました。ぜひ参考にしてください。
□子が欲しいかの確認
□私が子どもが欲しい!という事をしっかりと伝えます。(何歳までに何人欲しいと伝えるとより良い)
□少しでも早いことが大切と伝えます。(女性は悲しいかな歳を取ると共に妊娠しにくくなります。)
□次の章<不妊治療の種類と費用>を参考に、不妊治療の方法と費用を伝えます。
□不妊治療を一緒に始める気持ちがあるのか、あるならばどこまでするのかを擦り合わせてください。
 
不妊治療の種類と費用 アイコン

不妊治療の種類と費用

それでは、本題の不妊治療の種類と費用についてお伝えしましょう。
下記の料金は2022年2月末の資料を基準にしています。2022年4月から保険適用になる為、人工授精などの料金も大きく変わることが見込まれます。

step1

不妊治療 タイミング法

排卵日を予測し妊娠をしやすい日を教えてくれます。基礎体温で排卵日を予測するのは一般的ですが、病院ではさらに正確に排卵日を知ることができます。具体的には超音波で卵胞を観察、大きさから排卵日を判断します。また、排卵検査薬を使い陽性になれば当日か翌日には排卵します。

不妊治療 タイミング法費用

基本的には保険治療で行われますが、全ての検査を自費診療で行う医療機関もありますのであらかじめご相談ください。2000円〜20,000円程度(保険適用前・医療機関により異なります。)

step2

不妊治療 ホルモン治療

排卵障害がある場合は排卵誘発剤などのホルモンを投与する場合もあります。副作用があることもありますので、利用にはしっかりと医師の説明を受け、パートナーとも相談し判断しましょう。また、多胎妊娠の可能性も高くなります。

不妊治療 ホルモン治療費用

排卵誘発剤や、そのほかのホルモン注射も低刺激のものから高刺激のものまであります。その時の状況によって医師としっかりと話し合いましょう。
2000円〜20,000円程度(保険適用前・医療機関により異なります)

step3

不妊治療 人工授精

子宮内に直接精子を送り込む方法です。精子が卵と出会える確率を高めてくれます。タイミング方と同様に排卵日を精密に予測し、夫から精液を採取。状態のいい精子を選び、子宮内に注入するというものです。

不妊治療 人工授精費用

1回10,000~30,000万程度(保険適用前・医療機関により異なります)

step4

不妊治療 体外受精

卵子と精子をそれぞれ採取し、体外で受精・培養させます。その後、受精卵を体内に戻します。具体的には、超音波で卵胞の位置を確認しながら採卵します。卵子と運動性の高い精子を培養液の中で混ぜ合わせ受精させます。その後、受精卵を培養。質のいい受精卵を子宮内へ移植します。

不妊治療 体外受精費用

1回200,000円~500,000円程度 (保険適用前・医療機関によって異なります。)

step5

不妊治療 顕微授精

体外受精と、ほぼ同様です。受精させる方法が違います。選別した質のいい精子を、細いガラス針を使って卵の細胞室内へ直接注入します。

不妊治療 顕微授精費用

1回250,000円〜600,000円程度 (保険適用前・医療機関によって異なります。)
こちらは特定不妊治療費助成の対象になるかもしれません。

 
不妊治療は痛い?アイコン
 

ズバリ…?不妊治療は痛い??

採卵

不妊治療で最も痛いイメージがあるのは「採卵」でしょう。採卵とは体外受精(顕微授精)の時に卵巣から卵胞を取り出すことのことを言います。「採卵」はモニター画面を見ながら細い針を腟から刺し、排卵前の卵胞から卵胞液とともに卵子を吸引し、回収します。
 
採卵イラスト
 
静脈麻酔をするかしないかは、採卵の数や患者さんの意思・病院の方針によって異なりますが、
最近では麻酔利用がメジャーになっています。麻酔をしなかった多くの人は「耐えれない痛さではない」や「少しきつめの生理痛のような痛み」と言います。しかし、精神的に辛かったやきもち悪かったなどという声もあります。

子宮卵管造影

不妊治療経験者に、何が痛かった?と聞くと実は多くあがったのがこちら「子宮卵管造影」でした。子宮卵管造影とは子宮内にチューブを固定し、そこから造影剤を卵管まで流し卵管の通りを確認することです。

卵管造影剤イラスト

卵管はとても細く、そこに造影剤を流し込みことで強い痛みを感じることがあります。こちらの治療のメリットは、卵管の詰まりが分かり移行の治療方針が決定したり、卵管を造影剤で押し流すことにより、卵管の通りや働きが良くなり、卵管造影をするだけで妊娠が成立することも多いと言われています。費用は5,000円〜10,000円程度と言われています。痛さはやはり「少しきつい生理痛程度」という方が多く、中には「いつもの生理痛の方が痛かった」や「思っていたより楽だった」という方もいます。
 
不妊治療 辛かったこと アイコン

不妊治療 辛かったこと

みんな不妊治療で辛かった事は何だったのでしょうか?

「焦り」

一番多かった意見がこちらです。不妊治療は1ヶ月に1回しか基本的にトライできません。そのせいで、1年や2年あっという間に経ちます。「年齢が進むと妊娠しにくい」ということもあり、「焦りを感じる事」が大きな負担になるようです。その焦りがストレスになり、悪循環になることも。「焦る」のではなく、「一歩づつ赤ちゃんに近づいている」とプラスのイメージを持つことが大切です。

「費用負担」

やはり資金には限りがあります。不妊治療がステップアップするにつれ、費用はかかります。昨今では補助金が利用できるようになりましたが、まだまだ費用負担は重荷になります。


どうですか?不妊治療のイメージはできましたか?まずは、どんな方法の不妊治療があるのかと、大まかな費用をお伝えしました。不妊治療を始める前に、大まかなイメージと知識をつけることによって、不安が少しは減少するのではないでしょうか?

次は、不妊治療のための情報収集や、不妊治療の体験談などをお伝えします。
 
 

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